IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン

ソーシャルコンピューティング参加にあたっての一般的な心得としても十分に有効だと思います。

2005年春、ブログを使用する全てのIBMerに向けてガイドラインを作成しました。このガイドラインは実用的なアドバイスを提供することを目的とし、 IBMerのブロガー、そしてブロゴスフィアを提唱する企業としてのIBMを保護するためのものです。以来、さまざまな新しい形のソーシャル・メディアが 生み出されました。そこで、IBMerの皆さんに、このガイドラインをもう一度見直し、修正すべき点を検証していただきたいと思います。対象は既存のガイ ドラインから、ソーシャル・コンピューティングの全ての領域まで広がりました。
以下は、現状の公式”IBMソーシャル・コンピューティング・ガイドライン”です。新技術や新たなソーシャル・ネットワーキングのツールの開発に従い、変更されます。

はじめに イノベーションと対話への、責任をもった取り組み

IBMerがブログ、Wiki、オンライン・ソーシャル・ネットワーク、その他の形態のオンライン出版やオンライン討論を始めたり参加したりするかどうかは、その人自身の判断に委ねられています。しかしながら、オンラインを通じた共有プラットフォームの誕生は、IBMerの働き方、またお客様やビジネス・パートナーとの関り方を根本的に変えるものです。IBMは、ソーシャル・コンピューティングでのオンライン・コミュニケーションを通じて、IBMerをグローバルな意味でプロフェッショナル、革新者、企業市民の一員として育てることに力を入れています。これらの個々の交流は、もはやマス・コミュニケーションではない、コミュニケーションの広がりという新しいモデルを示しています。こうしたことを踏まえて、この領域の情報や相互作用、意見交換について充分な認識を持つのはIBMにとって大変重要なことであり、また一人一人のIBMerにとっても重要であるとIBMは考えています。

習得する
イノベーション企業であるIBMは、IBMとお客様、あるいは当社のエマージング・ビジネスや社会的なエコシステムに関わる人々との自由な交流や知識習得の重要性を認めています。急速に成長しているブログやソーシャル・ウェブ・アプリケーション、ネットワーキングなどのユーザーによるWebコンテンツは、こうした交流や知識習得にとって、ますます重要なものとなってきました。

貢献する
IBMは、会社として、イノベーターとして、また市民企業として、世界や、ビジネスとテクノロジーの未来に大きな貢献をしていきます。また、幅広い社会の諸問題に関する公共の対話へも大きく貢献します。当社が変革への洞察や高価値のイノベーションに重点を置いた活動を強化している中で(相手先が民間企業のお客様であろうと、公共・教育・医療分野のお客様であろうと)、現在我々が見聞きしていることや展開しているわくわくするような事柄を世界と共有し、他者から学び取ることは、IBMとIBMerにとって次第に重要なものとなってきました。

1997年にIBMは、社員の皆さんがネットを使って外の世界に出て行くことを奨励しました。多くの企業が従業員のインターネットへのアクセスをどのように制限しようかと頭を抱えていた時代のことです。2005年、IBMはブロゴスフィアを提唱する戦略を打ち出し、IBMerに参加を求めました。 IBMでは、急成長を遂げているこの新しいリレーションシップ、ラーニング、コラボレーションの空間に対して、IBMerの皆さんには責任感を持って参加していただきたいと考えています。

  1. IBMのビジネス・コンダクト・ガイドラインを熟知し、それに従いましょう。
  2. IBMerはブログ、Wiki、その他の形態でのオンライン・ディスカションなどに、自分が掲載した内容に個人的に責任を持ちます。あなたが書いたものは長期間公開されることになることに留意し、自身のプライバシー保護に努めてください。
  3. IBMやIBMに関連した事柄について書く際には、身元(氏名、必要に応じてIBMでの任務)を明らかにしてください。人称は一人称を使います。書かれたことは、自分の個人的見解でありIBMの意見を代弁するものではないことを明確にしてください。
  4. IBMでの自身の仕事やIBMに関する話題でブログを公開したりコメントを掲載したりする際には、次のような免責文を入れてください。「このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、必ずしもIBMの立場、戦略、意見を代表するものではありません」
  5. 著作権とその公正使用、および財務情報公開に関する法律を遵守してください。
  6. IBMおよび他者の、機密情報や専有情報を提供してはなりません。 個人情報またはIBM内部の情報とみなされる内容を発表、言及する場合は、許可が必要です。
  7. 承認を得ずにお客様、パートナー、サプライヤーを引き合いに出したり、言及したりしてはいけません。また言及する場合においては、ソースへのリンクを張ってください。
  8. 読者に敬意を払いましょう。人種に関連した中傷や特定の個人への侮辱、猥褻な内容、IBMに対する不利益行為などは禁止します。他者のプライバシーや、政治・宗教など異論が出たり扇動的になったりする可能性のある話題については、充分に配慮してください。
  9. 他の誰がその話題についてブログで記事を書いているか調べ、引用しましょう。
  10. オンライン・ソーシャル・ネットワーク参加に当たって、IBMの社員としての自覚を心がけてください。IBMerとして、同僚やお客様に紹介したいプロフィールや記事内容を発表しましょう。
  11. 喧嘩を仕掛けてはいけません。自分の間違いがあればいち早く訂正しましょう。ただし過去の掲載内容を断りなく変更してはいけません。
  12. 価値を付加するよう心がけてください。値打ちのある情報と見識を提供しましょう。IBMのブランド価値は社員により示されること、そして皆さんの出版内容はIBMのブランド価値を左右するものであることを忘れないようにしましょう。


IBMのブログ、ソーシャル・コンピューティングに関する方針とガイドラインは、IBMビジネス・コンダクト・ガイドラインおよび各種の法律に基づいています。
IBMビジネス・コンダクト・ガイドラインに定められたIBMerの活動全般に適用される原則とガイドラインが、IBMerのオンラインでの活動にもそのまま適用されます。これにはブログやWiki、ファイル共有、ユーザーにより製作された音楽やビデオ、仮想世界、ソーシャル・ネットワークなど、あらゆる形態のオンライン出版やオンライン討論が含まれます。
ビジネス・コンダクト・ガイドラインで概説されている通り、IBMは事業を展開する全ての国において社員の法的権利を尊重しています。一般論として、あなたが自由時間に行う活動はあなた自身の問題です。しかしながら、あなたのIBMでの業績や、他の人の業績、あるいはIBMのビジネス上の利害に影響を与えるような職務内外の活動においては、会社の方針に適切に従う必要があります。

IBMは自由な対話や意見の交換を支持します
IBMは、ブログやその他の形態のオンライン対話を、基本的には個人間のコミュニケーションおよびリレーションシップの形態であるとみなしています。当社が企業として公的にコミュニケーションを行う場合には(それが市場に対してであろうと、広く社会一般に対してであろうと)、すでに確立された方法があります。IBMが公式に指名した担当者のみが、会社を代表して話をする権限をもっています。

しかしながらIBMは、IBMer同士の、あるいはIBMとパートナー、お客様、我々が参加している数多くのコミュニティーのメンバー、および社会 一般との対話も重要であると考えています。こうした対話は、当社のイノベーションのビジネス・モデルやオープン・スタンダードへの当社のコミットメントにはつきものです。物事の考え方をやりとりすることで、IBMerが重要な利益を引き出したり提供したりすることができると信じてやみません。

IBMerの中核をなす価値のひとつに「あらゆる関係における、信頼と一人ひとりの責任」というものがあります。IBMは、一企業として、IBMerがソーシャル・メディア活動に携わる際には常に個人の責任を果たすことを信じ、また期待しています。ここには、関係している人たちの信頼を損なわない、ということも含まれます。IBMerはこれらのメディアを、水面下でのマーケティングやPRの用途に使ってはなりません。もしもIBMの広報、マーケティング、セールスその他、当社の提唱(Advocacy)活動にかかわる職責の社員がソーシャル・メディアに参加する権限を与えられた場合には、その旨身元を明らかにしなければなりません。

ソーシャル・メディア活動をする際のIBMerの個人的責任とは?
オンライン・ソーシャル・メディアは、個人が自身の見識を他と共有し、意見を表明し、グローバルに分散されていく対話の中でコミュニ ケーションを行うために使うツールです。全てのツールがそうであるように、これは諸刃の剣となります。IBMが全社員に対してグローバルな対話への参加を奨励する一方で、こうした活動を行うことを選んだIBMerにとっては、IBMに関連した話題を扱う際に(それが職務上であろうと、私的活動であろうと)、何が推奨され、期待され、また要求されているのかを理解することが極めて重要になります。

IBMビジネス・コンダクト・ガイドラインを熟知してください
ある内容をオンラインに掲載すべきか否かで迷ったとき、BCGはそれを解決してくれるでしょう。とりわけ、専有情報についての取り扱いや、誤った表示の回避、市場での競争についてBCGが定めていることに注意を払いましょう。BCGを確認した後でもブログ掲載の適否が不明の場合には、作業を中断して所属長のアドバイスを求めましょう。

身分を明かして活動しましょう
筆名や偽りのスクリーンネームを使って匿名で活動しているブロガーもいます。IBMは、IBM自体やIBMが関与しているビジネスまたは諸問題についてのブログ、Wikiその他の形態のオンライン活動で匿名を使うことに反対します。当社は透明性と誠実性が重要であると考えています。IBMでの業務に関連してブログ活動をする際には、実名を使い、身元を明らかにし、あなたがIBMに勤務していることを明示するように奨励します。「ブログの世界」において、IBMerは誠実である必要があります。それがサイトに注目を集める鍵です。自身が述べている内容について利害関係がある場合には、それをいち早く表明してください。ただし、自分自身と自分のプライバシーを守る賢明さも必要です。あなたが公開する内容は長期間そこに存在することになるので、内容については注意深く吟味し、詳細な個人情報を公開する際には十分注意を払ってください。

オンライン・ソーシャル・ネットワークでの自分の位置付けをよく考慮しましょう
オンライン・ソーシャル・ネットワークにおける、公とプライベート、個人とプロの境界線は、はっきりとしていません。ソーシャル・ネッ トワークにおいて自分がIBMerであると公表することは、同僚やマネージャー、またお客様とも交流することができるという利点があります。IBMでの自分の職務に則する内容を発表するよう心がけましょう。IBMに加わったのが最近であるならば、IBMのガイドラインに従って、自分のプロフィールを反映しましょう。

一人称で語りましょう
自分自身の意見で、その個性を前面に打ち出し、思っていることを語りましょう。

免責文を使いましょう
自身のブログを公開する場合でも、誰かのブログに参加する場合でも、あなたが述べる内容は、あなた自身の見解や意見であり、必ずしも IBMの見解・意見を代弁するものではないことを明確にしてください。あなた自身のブログでは最低限、次のような標準の法的免責文を入れてください。
「このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、必ずしもIBMの立場、戦略、意見を代表するものではありません」

マネージャーおよびエグゼクティブの皆さんへ:
この標準免責文は、IBMのマネジャーやエグゼクティブがブログを書く際の特別の責任を免除するものではありません。皆さんは自分自身の地位のために、そこで公表する私的な見解がIBMの考えを表明するものと誤解されないかどうか、よく考慮する必要があります。また、ブログに掲載された内容はあなたのチームのメンバーたちも読むということを、マネジャーの皆さんは知っておいてください。なお、ブログはIBMの方針をIBM社員に伝えるための場ではありません。

著作権および公正使用に関する法律を遵守すること
IBMとあなた自身を守るために、他者が所有する(IBM自身の著作権およびブランドも含まれる)著作権および著作権で保護されている資料の公正使用について定めた法律を遵守することは大変重要です。他人の著作物は、短い抜粋以上のものを引用してはなりません。他人の著作物のあるサイトにリンクを張ることは、ブログの一般的な習慣として良い方法です。居住地および勤務地によって法律は様々であることに留意してください。

機密情報および専有情報の保護
ソーシャル・コンピューティングのコミュニケーションにおいては、内部・外部の一般的な境界線が定かではありません。特に外部のプラットフォームに向ける場合、公表する内容をよく考慮してください。ブログには、IBMの機密情報または専有情報、あるいは個人または企業が持ついかなる同様の情報も開示・使用してはならない、ということを肝に銘じてください。例えば、誰かの私的な写真や会話を掲載する場合には、事前の許可を取るようにしてください。

IBMの業績
IBMの将来の業績、事業計画、将来展望など、IBMの機密扱いの財務情報については、世界のどこであれ、決して言及してはいけません。翌四半期または将来についてのステートメントや提携情報などがこれに当たり、ウォール街のアナリストやプレス、その他の第三者(友人知人など)との会話を含み、誰に対しても適用されます。IBMは、噂については決してコメントしない、という方針です。否定も肯定もしないでください。あるいは、否定や肯定をほのめかすようなそぶりをみせないでください。

IBMのお客様、ビジネス・パートナー、サプライヤーの皆様を守る
お客様、パートナー、サプライヤーに関しては、相手先の承認を得ずに言及したり、それとわかる形で例に挙げたりしてはいけません。あなたが作るブログには、許可なくお客様やパートナー、サプライヤーを名指しで明らかにしたり、お客様とのビジネス案件に関する機密事項の詳細を述べたりしてはいけません。内部のソーシャル・コンピューティングのプラットフォームには、サプライヤーやビジネス・パートナーも参加しているので、注意を払う必要があります。名前を公表することに対して、お客様から明確な承認を頂いていない場合は、ソーシャル・メディアに公表する内容をよく考慮して、必要な許可を得ましょう。
プロジェクトの種類について一般的な詳細を述べることや、お客様の名前が特定されない形での仮名(例:クライアント123)を使うことは許容範囲ですが、その情報がお客様との守秘義務契約に違反しないこと、第三者がお客様の名前を特定できない形であること、が条件となります。そもそも、あなたのブログはお客様と「ビジネスを行う」場ではありません。

読者や同僚に敬意を払いましょう
IBMは、グローバルな組織で、そこで働く社員やお客様には多種多様な習慣、価値観、視点が反映されていることを、常に意識しましょう。ありのままの自分を出すことを恐れる必要はありませんが、敬意を払うことを忘れないでください。これには、明白なもの(人種に関連した中傷や特定の個人への侮辱、猥褻な内容などは禁止)に加えて、他者のプライバシーや、政治・宗教など異論が出たり扇動的になったりする可能性のある話題については充分に配慮する、ということが含まれます。あなたのブログがIBMの所有するサーバーに運用されている場合は、これらの話題を扱うことは避け、ビジネスに関連した内容に絞ってください。あなたのブログを自分自身で運用している場合は、充分な判断を働かせて、表明されている考え方や意見があなただけのものであり、IBMの公式見解を表すものではないことを明確に述べてください。さらにまた、保護されたIBMのイントラネット環境外で運用されているブログ、Wiki、仮想世界、ソーシャル・ネットワーク、またその他のツールは、決して社員間の内部的なやりとりに使ってはいけません。IBMerが異議を唱えることは構いませんが、外部のブログを不適切なやり方で自分の意見の相違点を言いふらす道具にしてはなりません。

価値を付加しましょう
IBMのブランド価値はその社員によって示され、皆さんの公表物によって影響を受けます。IBMのドメインが運用するブログやソーシャル・ネットワークは、IBMのビジネスに価値を付加するために使われるべきです。

そのようなブログやソーシャル・ネットワークは、価値を付加しているといえます。直接ビジネスに関連するものでなくとも、家族の話や個人的な興味といった自分のバックグラウンド情報を披露することは、読者との間のリレーションシップを確立する上で役に立つかもしれませんが、そうした情報を出すかどうかは完全にあなた自身の選択によります。

喧嘩を仕掛けてはなりません
メディアやアナリスト、他のブロガーがIBMについて書いた内容に間違いを見つけた場合には、もちろん自分のブログで、または誰かのブログに参加して、それを指摘して構いません。ただし常に敬意を払い、事実に基づいてそれを行ってください。また、競合他社について語る際には、あなたが話す内容が事実に基づいており、競合他社を貶めるものではないことを必ず確認してください。言い争いは避けるべきです。喧嘩騒ぎによってアクセス数は増加しますが、結局は誰のためにもなりません。恨みを晴らすことや、競合他社または他人を扇動的な論争に駆り立てるような真似はやめましょう。ここでの、あるいは公開討論の他の領域では、必ず事実に照らし合わせて正しいことを語ってください。

自分自身の誤りには、いち早く対応してください
何かを間違えた時には、自分の誤りを率直に認め、早急に訂正しましょう。過去に掲載した内容を修正する方法を選んだ場合には、その旨を明記しましょう。

最善の判断力を働かせましょう
あなたが書いたものについては、必ず結果がつきまとうということを忘れないでください。掲載しようとしている内容に、ほんのわずかでも違和感があったら、上記の事項を読み返し、それがなぜなのかを考えてみてください。それでも確信がもてず、掲載内容がIBMのビジネスに関するものである場合には、遠慮なくマネジャーと話し合ってください。しかしながら、自分のブログ、またはブログやソーシャル・ネットワークに掲載した内容は、最終的にはあなただけが責任を負います。

日々の仕事を忘れないでください
オンラインでの作業があなたの仕事やお客様へのコミットメントを妨害することのないよう、注意してください。

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